海水流入、原因不明の「軽症」 識者「圧力容器の腐食心配」
5月 19th, 2011中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で「冷温停止」作業中の14日に、原子炉の冷却水に海水400トンが流れ込んだとみられるトラブル。放射性物質は漏れておらず、中電は軽症を強調するが、トラブルの詳細も原因も分かっていない。公表したのも発生から丸1日近くがたってからで、「特別な状況なのでもっと早く公表すべきだった」との指摘もある。(中日新聞 2011.5.18)
中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で「冷温停止」作業中の14日に、原子炉の冷却水に海水400トンが流れ込んだとみられるトラブル。放射性物質は漏れておらず、中電は軽症を強調するが、トラブルの詳細も原因も分かっていない。公表したのも発生から丸1日近くがたってからで、「特別な状況なのでもっと早く公表すべきだった」との指摘もある。(中日新聞 2011.5.18)
中部電力は浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の全面停止に伴い電力供給力の増強に乗り出した。自家発電設備をもつ企業からの電力買い入れを増やすとともに、大口顧客の電力使用の一部抑制、休眠火力の再開などを組み合わせ、ピークとなる夏場に向けて供給力を高める。計画停電と電気料金引き上げの回避へあらゆる手だてを取る。(MSN産経ニュース 2011.5.17 20:55?)
原子力発電所の立地と立地予定地の14道県で構成する原子力発電関係団体協議会(会長=三村申吾・青森県知事)の緊急会議が16日、都内で開かれ、月内にも国に対し、中部電力に浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止を要請した経緯や根拠を示すように求めることで合意した。(2(YOMIURI ONLINE 2011.5.16 21:02)
目 的:福島第一原発から約30キロ離れた福島県いわき市。その中で最も福島原発に近い地区「久之浜」の復旧が遅れている。地震+津波+火災+放 射能リスクに苦悩する住民の方々のニーズヒアリング調査を地元の方々と協力して実施しつつ、もともと久之浜と「海と山の交流」がある母畑温泉のまち石川町 に宿泊して両地域を支援する。さらに、いわき市のボランティアや被災地の方々との交流を通じて、現地で何が起こっているのか体感し、現地の支援体制づくり の一助となることを目指す。また、浜岡原発に代表される今後起こりうる津波や原発の災害対策を勉強する機会にも位置づける。
対 象:約40名(地方議会議員中心、一般参加は応相談) 最小催行人員30名
参加費:28,000円(税込) 内訳:1泊3食 往復バス + 防護マスク(2種類)+ 資料代
日 程:2011年5月21日(土)?22日(日)1泊2日
詳細、お申し込みはこちらへ
日本テレビがおこなった世論調査では、菅首相の「政治決断」による浜岡原発停止が71.2%の支持を受けたようです。
今回のことで、浜岡原発の危険性が世論に強烈に認知されたようで、本当に嬉しい限りです。防波壁が完成してからも、浜岡再稼働は困難になるでしょう。
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NNNが13?15日に行った世論調査によると、「中部電力」浜岡原子力発電所(静岡・御前崎市)を停止する菅首相の判断について「支持する」と答えた人が71.2%に達した。
浜岡原発を停止する菅首相の判断について、「支持する」は71.2%、「支持しない」は17.3%となった。
また、今後の原子力発電について「徐々に減らしていくべきだ」が64.3%に上り、「今の水準を維持するべきだ」は24.0%にとどまった。「すぐに全て運転を止めるべきだ」は4.6%、「さらに増やしていくべきだ」は1.8%となっている。
これに関連して、電力不足を防ぐため火力発電を増やすことに伴う電気料金の引き上げについては、「納得する」が50.9%、「納得しない」は43.6%となっている。
一方で、内閣支持率は上昇した。「菅内閣を支持する」と答えた人は、先月の調査より6.1ポイント上昇して30.1%。「支持しない」と答えた人は先月より5.9ポイント減ったものの、55.7%と、依然、5割を超えている。
菅首相が首相を続けるべきかどうかについては「よくやっていて、続けるべき」が8.3%、「不満はあるが、続けるべき」が65.6%、「すぐに辞めるべき」は21.9%となっている。
NNN電話世論調査
【13?15日に調査】
【全国有権者】2081人
【回答率】51.6%
広瀬隆 特別インタビュー(DIAMOND ONLINE)
菅直人首相が浜岡原発の全原子炉停止を中部電力に要請し、日本のエネルギー政策が大きく軋み始めた。これから脱原発の流れは加速するのか、夏季に向けて電力供給に支障は生じないのか。原発とエネルギー問題に詳しい作家・広瀬隆氏に語ってもらった。(聞き手/ダイヤモンド社論説委員 坪井賢一)
菅首相の要請により、停止が決まった浜岡原発ですが、これをもって完全に安心というわけではありません。
その理由の一つに使用済み核燃料の処遇があります。現在、1090トンもの使用済み核燃料が浜岡原発に保管されています。これは使用が終了して何年もたってすでにかなり冷えているものもありますが、まだメルトダウンを起こすほど熱を持ったものもあります。
今回の福島第一原発でもみたように、これら使用済み核燃料も冷やし続けないと、水が干上がってしまい、放射性物質を外部に放出してしまいます。
現在、これら使用済み核燃料の大半は2号機の中で保管されています。今、東海地震が起きたら、津波の問題もありますし、2号機は古いため耐震上の問題もあります。
ですからできるだけ早く、使用済燃料を津波が及ばない場所に移動させるべきです。しかし、中部電力はそのようなことは考えていない模様で、政府もそこまでは要請していないと思われます。今後の課題です。