■第一回 予測超す揺れ 警告 学者ら「想定に甘さ」
【感想】
国は東海地震の揺れ予測を出していますが、それを上回る規模と揺れになる可能性があるわけです。特にアスペリティという特に岩盤と固着している部分の揺れが激しい。
このアスペリティを例えるとすると、バンソウコウを剥がすときのことを思い出してください。均等にくっついているのではなく、最後まで傷口と離れない部分がありますよね。剥がすと特に痛い部分です。地震ではそのような特に固着している部分をアスペリティといい、最後までしっかりと繋がっているがために、この上の地域は揺れが激しくなります。
国の予想では、アスペリティは御前崎市の下にはないとされています。
また、もう一つの「想定外」に震源の深さがあります。国の予想では浜岡の直下の震源は20キロとされていますが、「独立行政法人防災科学技術研究所の石田瑞穂・研究主監は、深さ10キロぐらいの位置で起きる可能性を指摘」しています。
アスペリティの位置と震源の深さ、この二つとも国の予測が当たる保証は全くありません。官僚の「願望」が半分と考えた方が良いでしょう。
国が浜岡原発は東海地震にも耐えられるという根拠には、アスペリティが浜岡の下にないこと、震源が20キロであることがありますが、それではその予想が外れたらどうなるのでしょうか?
「『国の予測より厳しい揺れについても勉強している。だが、それに浜岡原発が耐えられるかの検証はまだ』と中電の久野通也・原子力土建グループ課長」が驚くほど率直に話しているように、そのときこそ大事故なのかもしれません。(涙)