【メイルマガジン見本】
東海地震がいつ来てもおかしくない時期に入ったことは、多くの研究者が指摘しています。そして、静岡県浜岡町の原子力発電所がその想定震源域のほぼ中心にあります。
昨年11月の1号炉配管破断事故以来停止している2号炉の運転が、5月24日に再開され、わずか13時間後に水漏れ事故を起こして手動停止しました。
この原発は、東海地震が想定される以前に作られたものです。原子炉は、地震発生時に緊急停止しても最低3ヶ月は冷却しつづけていなければならず、地震で冷却配管等が破壊された場合には、大惨事となります。
チェルノブイリ以上の出力を持つ浜岡で事故が起きた場合、放射線災害は静岡県下にとどまらず、偏西風により東京を含む首都圏にも広がります。あなたの暮らす地域もご家族も例外ではありません。
東海地震は初めて原発の直下で発生する巨大地震です。「想定外の事故は100%起こらない」とは誰にも断言できません。昨年11月の浜岡原発でも、阪神大震災でも、想定外の事故が起こったのは事実です。
東海地震が過ぎるまでの間、浜岡原発の運転を止めておくべきではないでしょうか。それが想定外の事故を起こさない最も簡単な方法です。この呼びかけでは、私たちは原子力発電そのものの是非を問いかけているわけではなく、あらゆる立場を超えて、すべてのいのちを守るために東海地震が過ぎるまで浜岡原発を止めておくことを訴えます。その間の電力供給は維持できるというデータがあります。
私たちが主婦を対象に行なったアンケート調査では、東海地震の想定震源域のほぼ中心に浜岡原発があるのを知っている人は、県内でさえも全体の35%でした。
この危険が、市民にほとんど知らされていないというのは大きな問題です。私たちの生命が、知らないところで危険にさらされています。被災のエリアを考えると、皆さんも決して他人事ではありません。私たち市民にできることは何かないでしょうか。
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