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小説「震災列島」石黒 耀 (著)
浜岡原発も登場

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【浜岡原発も派手に登場!小説で東海地震をリアルに!】

いよいよ待望の小説リリース。東海地震を克明に描いた小説『震災列島』石黒耀 講談 社 1890円。

著者いわく、『地震を使った逆密室完全 犯罪に挑む親子の痛快ミステリー』だそうです。浜岡の壊れ方に注目!

■石黒耀(いしぐろあきら)
2002年9月に小説「死都日本」(講談社)でデビュー。
大阪市在住。50歳。広島県生まれ。小・中・高校時代は兵庫県で過ごし、大学は宮崎県へ。本業は勤務医。二足のわらじをはく形で作家活動を続ける。

死都日本」では霧島で発生する一万年に一度の破局的噴火を克明にシミュレートし、その正確な描写が専門家をうならせた。次回作は、浜岡原発をモチーフにした「震災列島」という。原発震災に警鐘をならす小説として発表前から期待を集めている。


●石黒氏は「文藝春秋」 2004年2月号上で浜岡原発の危険性を強く指摘されています
 「東京大震災の確率 八十%」

●刊行にあたり、石黒さんからメッセージをいただきました。

  地震、噴火、台風、凶悪犯罪、テロ、地球温暖化、異常気象。世紀の初めという のに、週刊誌の表紙には世紀末的見出しが並んでいます。「ミステリーの館」読者の 皆さん、お元気ですか? 石黒耀です。

  世界の1パーセントの国土に、21パーセントの地震(マグニチュード6以 上)。東京の自然災害危険度はニューヨークの17倍。日本で暮らすということは、 実はそれだけで、結構リスキィな行為なんです。まして政治は三流、行政は傲慢、公 的借金は年間税収の約20倍となると、大災害時に国が被災者をどこまで支援してく れるか怪しいですね。せっせと保険に入って自分で身を守るしかない?

 しかし、法律上、大規模災害時には保険会社の免責が認められていますから、それ もあてになりません。暗くなっちゃいますね。この世は、実はホラーで成り立ってい るんです。

 さて、前作の『死都日本』は火山の話でしたが、『震災列島』は地震の話です。も っとも、難しい地震理論の話ではありません。地震を使った逆密室完全犯罪に挑む親 子の痛快ミステリーです。いつ起こるか分からない地震を、どうやって利用するの か? 白昼堂々、人口密集地で、しかも警察官の目前で行われる完全犯罪は成立する のか? はたまた、愛知県は日本の首府になれるのか? 700兆円強奪は成功する のか? 笑いと涙と名古屋情報満載の人情冒険活劇ミステリー。

 そして、読み終わると、ちょっぴり地震に詳しくなっている。それが『震災列島』 のコンセプトです。

  日本中どこにでもいる市井の人達が、どこでも起こり得る災難に遭遇して、どう 行動し、何を見出だすか。このお話は、日本で暮らしている限り、貴方もやがて体験 する物語かもしれません。主人公達の悪戦苦闘を、彼らと同じ目線で見守ってやって 下されば、作者として至上の喜びです。ぜひ、御一読下さい。

読んで面白くなかったら? その時は、天災に遭ったと思って諦めましょう(笑)。

                               <石黒耀>